フランス語は難しい?発音やリスニングなど、難しいと言われる理由とは

発音、名詞の性と形容詞の変化、動詞活用…。

フランス語の学習を始めると分かりますが、これまで学んだこともない”奇抜な”文法項目や文字や発音が出てくると思います。しかし、実はこれらすべてフランス語特有のものというわけではありません。

例えば、名詞の性がある言語はフランス語に限ったことではありません。ドイツ語、イタリア語、スペイン語などにも存在し、これはヨーロッパ系の言語の特徴のひとつなのです。

この「どの言語でも同じ」という点をおさえることはとても大切だと思います。これが気分を楽にしてくれますし、自分がフランス語を好きかどうか見極める手助け、覚悟して学習を始める手助けとなるはずです。

この記事では、フランス語が難しいと言われる理由について詳しく探っていきます。これからフランス語をはじめようと考えてる入門者にとって、この記事が学習への第一歩へ背中を押すきっかけとなれば嬉しいです。

フランス語と日本語の「言語間の距離」を考える

世界の言語にはさまざまあり、互いに良く似た言語もあれば、全く違うと思える言語もあります。例えば、ゲルマン語系やロマンス語系の言葉を母語とする話者は、英語の習得にあまり時間を要さないということですが、これは母国語との言語間の距離が近いためです。

言い換えると、私たちアジア系言語の母語話者にとってフランス語などヨーロッパ系言語の習得が比較的困難ということですよね。

漢字に共通性をもつ中国語、発音に共通性をもつ韓国語と比べ、母国語と馴染まないフランス語を一から学ぶのが難しいことは言うまでもありません。

フランス語が難しいと言われる理由は何か?

前回の項で、日本人にとってのヨーロッパ言語の習得は、言語間の距離が大きく離れているために難しいということが分かりました。

しかし、それでも「フランス語は特に難しい」という言葉をよく耳にしますよね。みなさんも、フランス語をはじめようと思っていることを周りに伝えると、「フランス語は難しそう」という言葉がよく返ってきませんか?

それでは、具体的になぜフランス語は難しいと思われているのでしょうか?こちらの項ではこの点を探っていきたいと思います。

フランス語の発音は難しい?

「フランス語は特に発音が難しい」とよく言われます。実際はどうなのでしょう?

結論から言うと、「確かに難しいが、他の言語と比べて特に難しいとは言えない」ということになります。

なぜなら発音に関しては、ほぼ全てのヨーロッパ言語の発音は日本人にとって難しいといっていいからです。

フランス語の鼻濁音や「r」だけでなく、英語の「rとl」「s と ʃ」「sとth」「v」、ドイツ語の「pf」「ch」「ö」「ü」、イタリア語でニャ、ニェ、ニョのように発音される「gn」など…他にもたくさんあるでしょう。

また、「スペイン語は日本人には発音しやすい」という話を聞きますが、それはカタカナ読みでも通じるからというレベルの話です。

ネイティブのようなかっこいいスペイン語を話すためには、かなりの鍛錬が必要なはずです。さらに言えば、そのスペイン語であっても、アクセントやイントネーションなど、スピーキングや聞き取りにおいて種類の異なるハードルが待ち受けているはずです。

フランス語には見慣れない文字がある

私がフランス語を学びはじめたときに困惑したことの一つがフランス語特有の文字でした。「ç 」「é」「à,è,ù 」「â,ê,î,ô,û 」のように、英語のアルファベットでは見慣れない文字があり、いきなり面を食らったのを覚えています。

ただ勉強を進めていくうちに、そこまで気に留めるほど大きなハードルではないことが分かっていきました。

そもそも新しい単語を覚えるときに、それが見た事もないつづりであればあるほど、人は丸暗記をするものです。これは、何か別の記憶とひもづける事が不可能だからです。そのため、見た事もない文字であっても、単語としてそういうものだと思って覚えれば、そこまで気になりません。
もっと言えば、ネイティブであってもアクセントを忘れることがありますから、これを深刻に受け止めて、ミスをしないよう注意しすぎる必要もないと思います。見慣れない文字も、単語を覚えていく中で徐々に自分の中に浸透していくはずです。

それからこの見慣れない文字についてですが、これについては他の言語でも同様で、ドイツ語には「ä,ö,ü」や「ß」があり、ロシア語でも見慣れない文字ばかりです。この点も、特にフランス語に限ったことではないということが分かります。

フランス語はヨーロッパ言語の中でも特に難しい?

前項では、フランス語が難しいとされる理由を二つ例にとりました。

また同時に、確かに難しい部分があることには変わりないが、フランス語の言語としての複雑さは、他のヨーロッパ言語でも同じであるということにも触れました。

フランス語に限らず、どの外国語も習得は難しいですよね。ここで興味深いのは、人によってどの外国語が簡単か、難しいかというところが分かれる場合があることです。

ある言語が簡単に思えたり、難しく思えたりする要因は何なのでしょうか?

慣れの問題

「フランス語は難しい」と、よく英語と比較して言われます。

日本語とは異なる独特な発音ですし、英語と違って日本人には親しみがない言語です。

もしかすると、この耳できいたことのない経験値の差が、英語とは違う難しさを感じさせてしまうのかもしれません。

英語は学生時代から聞いて触れる機会がもっとも多い外国語ですから、フランス語と比べて大きな経験の差があります。英語を一度聞いただけで発音をある程度真似することができるのもこのためでしょう。

「簡単だ」と思う理由のひとつは、普段から聞いている頻度(経験値や練習量)の差にあるのでしょう。

ある外国語を「比較的かんたん」と思うかどうかは、日本人に馴染みやすい要素がどれだけあるか、自分自身の経験がどれだけその言語との親和性をもつかで決まるのです。

私たちも英語に親しんで長いからこそ、英語に近い言語であれば比較的抵抗なく受け入れられますよね。

実はこのことは、とても重要な事実を含んでいます。

逆に考えれば、正しい学習をしていれば、ほぼ「慣れ・時間の問題」でフランス語の多くのハードルを乗り越えることができるということだからです。

そこで本当に必要となるのは、フランス語を学びたいという熱意であるように思えます。

とにかくまずは、「難しいのはフランス語だけじゃない」、「勉強すればするほど慣れていく」ということを念頭において学習を始めることが大切です。そうでなければ、早々にモチベーションがくじかれてしまいますから。

どの言語も難しい

日本では第一外国語として英語を学びますから、当然知識面でアドバンテージはありますが、「本当に英語がフランス語より簡単なのか」と言われるとはっきりとそうとも言えないですよね。

それぞれの外国語に、難しいと言えるポイントと簡単と言えるポイントがきっとあるはずです。ある面では難しいと感じる外国語も、別の視点から見ると簡単と言える場合がありますよね。

例えば、「スペイン語は日本語の発音と似ていて簡単」と言えると同時に、「スペイン語には動詞の活用が多くあって難しい」と言えるでしょう。

また、どの段階で壁にぶつかるかという時間の問題かもしれません。

英語はフランス語に比べたら動詞活用が少なく、名詞に性もない、形容詞の性一致もないことから最初は簡単に思えるかもしれませんが、スピーキングやヒアリングでいずれ大きなハードルが訪れるでしょう。

とっつきやすい外国語もあれば、文法ルールが厳しく最初は難解でも、後々スムーズに扱えるようになる外国語もあるでしょう。

自分とフランス語との相性を考える

どの言語も難しいのですから、むしろ「どのポイントが比較的簡単であれば、自分は挫折せずに済みそうか」「どのポイントが自分にとって重要か」ということを考え、その外国語と自分との相性を考える方がいいのかもしれません。

例えば、フランス語の発音が挫折要因となりそうと考えるなら、発音が簡単そうな別の言語の方があなたにとっていいかもしれません。

しかし、「難しそうだけど、フランス語の発音に魅了されて興味がわいた」という方や、「フランス語の発音は難しいと言われるけれど、どうしても習得したい」という方であれば、何も考えず今すぐ勉強をはじめることを勧めます。

なぜなら、この言語に対する熱意こそが、外国語を学ぶ上でもっとも重要であるからです。

学びたいという気持ちがあればどんな言語も習得できる

結局一番重要なことは、月並みな回答ですが、習得したいという熱意、言語への興味の大きさだと思います。

あなたが今フランス語に興味をもっていて、本当に話せるようになりたいと思っているのなら、何もためらうことはありません。

フランス語を学びたいという気持ちがある時点で、学習に必要な素質の3分の1は備えていると私は思います。

かつて、英語は話者人口が多く会話練習がしやすいこと、またインターネット上に学習素材が溢れているなど、誰でも様々な方法を使って英語に触れることができるという大きなアドバンテージがありました。

しかし、現在ではフランス語だって学習機会が増えてきています。

英語ほどではないものの、無料で学習できるツールはインターネット上でたくさん見つけることができます。フランス語ネイティブと会話練習がしたくなったら、タンデムパートナーを見つける方法もあります。

フランス語を聞く機会も年々増えています。東京など大都市ではフランス語圏からくる人々とすれ違うことは多いですし、インターネット上にもフランス語の発音やフランスのラジオが聞けるサイトが山ほどありますよね。

これについては、こちらの記事に詳しくまとめています。

また、基本的には独学で勉強して、会話活用の練習のためだけにフランス語会話教室やフランス語学校を利用するという方法もあります。

今この記事を読んでいる方は、フランス語がなんとなく気になっているのだと思います。

それはなぜですか?

そこに、フランス語学習を加速させてくれる原動力があると思います。
それがある限りは、どんなに難しい動詞活用や文法、発音に出会ったとしても、必ず乗り越えられるはずです。

さらに、フランス語での会話を楽しめる方であれば、もっと簡単です。

なぜなら、文法や発音が100%完璧にできなくても、フランス語日常会話は楽しめるからです。学び始めて、フランス人と話す機会があればそのことがすぐに分かるでしょう。ネイティブとの会話が楽しめたら、知的好奇心から細かい知識も自然と身についていきます。

難しい言い回しを避け、簡略化したり、言い換えたりする会話のテクニックも少しずつ身についていくでしょう。これは、必ずしも悪い事ではないと思います。

文法や発音でミスをなくすためにフランス語を始めたわけではないはずです。

ネイティブとスムーズに会話ができるようになりたいからフランス語を始めたのであれば、こうした会話のテクニックの習得こそ大切になってきます。これも立派な外国語コミュニケーションの「技」なのです。

もしあなたがフランス語の勉強に興味があるのに、学習する前から「なんだか難しそう…」と尻込みしてしまっているなら、まずは第一歩を踏み出してみてください!

エコールサンパでは、60分の体験レッスンが無料で受けられます。フランス人宅に遊びにくる感覚で来校されても構いません。体験レッスン後に、必ず入会しないといけないということは全くありませんから。

遠方にお住まいの方も、ぜひオンラインの無料体験レッスンをご活用ください。既に勉強をし始めている方であれば、腕試しとして受けてみるのもよいでしょう。

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いきなりフランス人と話すのはちょっと…という方は、ぜひサンパのフランス語学習コンテンツを使ってみてください。

こちらの記事でも、フランス語を独学で勉強するための方法をリストアップしています。
日々のみなさんのフランス語学習にぜひ活用してみてください。